1. はじめに
「マイクラって子どもに悪影響があるのでは?」
そう思って心配する親御さんは多いと思います。
我が家でも、子どもが5歳のときにマイクラを始めた当初は「まだ早いかな?」と不安がありました。
しかし、そこから9歳になるまでの5年間、親子で一緒にマイクラをプレイしてきた結果、その印象は大きく変わりました。
この5年間で感じたのは、マイクラは単なるゲームではなく、遊びながら「考える力」を育てる最高の教材だということ。
実際に一緒に遊ぶ中で、想像力・計画性・プログラミング的思考など、子どもの成長につながる力が自然に伸びていくのを感じました。
この記事では、マイクラを5歳から9歳までプレイしてきた実体験をもとに、
「マイクラは子供に悪影響があるのか?」
「良い影響はどんなものがあるのか?」
を、実体験をもとにわかりやすく解説します。
2. マイクラは子どもに悪影響がある?最初に感じた不安
マイクラを始める前は、「ゲーム依存にならないか」「視力や睡眠への影響は大丈夫?」と心配していました。
また、ゲームの世界に夢中になって現実との区別がつかなくなるのでは、という不安もありました。
そこで我が家では、最初から次のようなルールを決めました。
- 平日は1時間、休日は3時間まで
- ゲームスマホは21:30まで
- ゲームは宿題や習い事の練習が終わってから
- プレイ中は親が近くで見守る
このルールを守ることで、悪影響はほとんど感じませんでした。
むしろ、ルールを自分から守る習慣や、時間を意識して行動する力が身についています。
3. マイクラを5歳から始めて感じた“良い影響”
マイクラは遊びながら、想像力・計画性・考える力など、子どもの成長につながる力を自然に伸ばせるゲームだと感じています。
3-1. 想像力と創造力が育つ
マイクラでは、ブロックを自由に組み合わせて建物や街など、なんでも作ることができます。
粘土やレゴブロックでも同じようにイメージしたものを形にすることができますが、
色や数に制限があり、どうしても思うように形にできず、中途半端な形になってしまったという経験をした親御さんも多いのではないでしょうか。
マイクラは、ブロックの色や形が豊富で、数についてはなんと無限なので、思いついたアイデアをすぐに形にできるのが魅力です。
思いついたものがすぐ形にできるので、「次はこれを作る!」「次はあれを作る!」と、
自分の中に浮かんだイメージを次から次へと作っていくようになり、
想像力と創造力の両方がどんどん伸びていきました。
(わたしは子供が次々にイメージを形にしていくのを見ていて、「今日も芸術が爆発しているな」と感じていました。)
ブロック遊びが好きなお子さんにはハマると思います。
3-2. プログラミング的思考・計画性が身につく
マイクラの中でもサバイバルモードは、「やりたいこと」に対して「必要な工程」を逆算して考える力を育ててくれます。
たとえば、
牛の牧場を作りたい!
↓
牛を増やすには小麦が必要!
↓
小麦畑を作るには水が必要!
↓
水を汲むためにバケツが必要!
↓
バケツを作るには鉄が必要!
というように、目的から逆算して行動するようになります。
はじめはその都度必要なものを集めるだけでしたが、だんだんと「先を読んで計画的に行動する」ようになりました。
補足:サバイバルモードは5歳くらいだとまだ難易度が高めです。敵(モンスター)が出たり、食料を確保したりと、やることが多くなるため、最初はうまく楽しめない子もいます。
我が家の場合も、サバイバルをしっかり楽しめるようになったのは小学3年生ごろ(難易度イージー・親サポートあり)からでした。個人差はありますが、2〜3年生くらいでチャレンジしてみるのがおすすめです。小さいうちはまずクリエイティブモードで自由に作る楽しさを味わい、少しずつサバイバルへ移行すると自然にステップアップできます。
また、「夜になったら寝る」「敵が出たら逃げる」といった条件による行動の切り替え(if的思考)も自然と身につきます。
装置がうまく動かないときも「どこが違うんだろう?」と試行錯誤しながら修正するようになり、これは正にプログラミングの「デバッグ」作業です。
さらに最近では、「ドアを自動で開くようにしたい」「素材集めを効率化したい」など、仕組みづくりや自動化の発想も出てきています。これらはまさに、遊びの中で育つプログラミング的思考そのものです。
※このあたりの「何歳からマイクラを始めると良いか」については、別記事でも詳しくまとめる予定です。
3-3. コミュニケーション力・協調性が育つ
親子でマルチプレイをしていると、また友達とプレイをする時も、「何を目標にするか」「次に何をやるか」「誰がどの役割を担当するか」を話し合う機会が自然と増えます。
この“考えて協力して達成する”というプロセスは、やらなければいけない事やルートが定められていない、何をやるのも自由なマイクラならではです。
息子には、できるだけ自分で考えてもらい、私は必要なときにアドバイスをする程度。
そのおかげで、協調性・リーダーシップ・コミュニケーション力など、チーム活動で必要な力が自然に身についています。
3-4. 調べる力・理解する力がつく
最近では、わからないことを自分でネットで調べて解決するようになりました。
「クロック回路ってどう作るの?」「隠し扉を作る方法は?」など、調べながら自分で試しています。
ただ情報を読むだけでなく、“説明を正しく理解して正しく実行する力”がついてきていて、これは勉強にも実生活にもつながる大切なスキルだと感じます。
4. 悪影響や注意点もゼロではない
やはり、ルールを決めずに自由にプレイさせてしまうと、長時間になりがちです。
我が家では次のルールを守っています。
- 平日1時間、休日3時間まで
- ゲームスマホは21:30まで
- やることを終えてからゲームOK
- 約束を守れないときは一度休憩
このように明確なルールを作っておけば、生活リズムが乱れることもなく、安心して楽しめます。
感情的になったり、現実とゲームを混同したりするような悪影響は今のところありません。
5. 親が工夫したこと・意識していること
5-1. プレイルールの設定
「やることをやってからゲーム」「平日1時間・休日3時間」など、ルールを最初に決めて共有。
子ども自身がそのルールを守るように意識することで、自己管理力も育ちます。
我が家の場合は、21:30の終了時間までに如何にその日のゲーム時間を使い切れるようにするか、逆算して計画的に行動できるようになっています。
5-2. 子どもに考えさせる進め方
基本的には子ども主導でプレイ。
親は「どうしたらうまくいくかな?」と質問して、子どもが自分で考えるように促すスタイルにしています。
5-3. 褒め方・関わり方
すごい建築や工夫ができたときは素直に「すごいね!」と伝える。
結果よりも「工夫した過程」を褒めることで、モチベーションが長く続くと感じます。
6. マイクラを通して感じた「考える力」の育ち方まとめ
マイクラは、ただのゲームではありません。
遊びながら自然に想像力・計画性・プログラミング的思考・協調性が育つツールです。
親が関わり方とルールを工夫すれば、悪影響よりもずっと多くの良い影響を感じられます。
7. まとめ|マイクラは“親子で学べる最高の遊び”
- 想像力・計画性・考える力を育てる
- 親子共通の話題が増えて関係が深まる
- 飽きにくく、長く楽しめるコスパの高いゲーム
「マイクラは悪影響では?」と心配している方も、
まずは一緒に遊んでみてください。
きっと、子どもの成長や考える力の芽に気づけるはずです。
