Switch版マインクラフトは、NintendoアカウントやMicrosoftアカウント、みまもりSwitch、マイクラ内設定など複数の仕組みが絡むため、オンラインの安全設定がとても複雑です。
設定がうまくできていないと、見知らぬ人とのチャットや、公開サーバーでのトラブル、知らない人がワールドに入ってくるといったリスクもあります。
この記事では、実際の検証をもとに、オンラインの安全を守るために必要な設定を「目的別」にわかりやすくまとめました。
具体的には、次の4つの目的ごとに見ていきます。
マイクラ自体がどんなゲームなのかを知りたい方は、先にこちらの記事を読んでおくとイメージがつかみやすいと思います。
▶ マイクラってどんなゲーム?親子向けにやさしく解説
Nintendo Switch Online(有料)に未加入の場合、フレンドプレイや公開サーバー参加、クロスプレイなどのオンライン機能は使えません。
この場合、この記事で紹介する多くの安全設定は「そもそもオンライン接続できない」ため不要です。
1. 家庭の方針を決める(どこまで制限するか)
オンラインの制限に「絶対の正解」はありません。
どこまで制限するかは、各家庭の考え方やお子さんの年齢に応じて調整してください。
すべての設定を完璧に行う必要はなく、家庭の方針に合わせて必要なところだけ選べば問題ありません。
この記事では、オンライン設定の目的を次の4つに整理しています。
- A:不特定多数とのチャットを防ぐ
- B:知らない人とのマルチプレイを避ける
- C:フレンド追加を親が管理する(承認制は存在しない)
- D:プレイ時間を管理する
我が家の場合は、C(フレンド管理)とD(時間管理)だけ制限し、A(チャット)とB(マルチプレイ)はなるべく教育でカバーする方針です。
オンラインの危険をゼロにするよりも、「どう付き合うか」を一緒に考えていきたい、というスタンスです。
マイクラのマルチプレイの基本的な遊び方については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
▶ マイクラのマルチプレイ(Switchとスマホ)を親目線で解説
2. A:不特定多数とのチャットを防ぐ(Microsoft側で制御)
2-1. チャット設定は「Xbox Family Settings」アプリで行う
Switch版マインクラフトのオンライン要素(チャットやマルチプレイ)は、Microsoftアカウント側が管理しています。
そのためチャットの制御は、スマホアプリ「Xbox Family Settings」(無料)で行います。
このアプリで子どもの設定を変えるには、子ども用のMicrosoftアカウントが、保護者の「Microsoftファミリーグループ」に入っている必要があります。
子ども用としてアカウントを作成した場合は、通常は保護者のファミリーグループに紐づいていますが、もし Xbox Family Settings に子どもの名前が出てこない場合は、ブラウザまたは「Microsoft Family Safety」アプリで、ファミリーに子どもが登録されているか確認してみてください。
2-2. みまもりSwitchの「自由なコミュニケーション制限」はあてにならない
Switch本体やみまもりSwitchには「ほかの人との自由なコミュニケーション」を制限する項目があり、その下にソフトごとのオン/オフを切り替える一覧も用意されています。
しかし、実機で検証したところ、次のような設定にしてもマイクラのチャットは止まりませんでした。
- Microsoftアカウント側のチャット制限:制限なし(だれでも)
- みまもりSwitch:「ほかの人との自由なコミュニケーション」…制限する(ON)
- みまもりSwitchのソフト一覧で「Minecraft」…ON
また、制限レベルを「小学生」にしている場合でも、ソフトごとの一覧はデフォルトではすべてOFFのままになっているようで、この状態でもマイクラのチャットは止まりませんでした。
少なくとも現時点では、「みまもりSwitchだけでチャットを止められる」と考えるのは危険で、チャットの安全を確保したい場合は、確実に動作する Microsoft アカウント側の設定(Xbox Family Settings)で制御する前提にしたほうが安心です。
2-3. チャットの設定は3種類から選べる
Xbox Family Settings では、チャットの範囲を次の3つから選べます。
- だれでも
- フレンドのみ
- だれともなし(完全禁止)
2-4. チャットを完全禁止にする
もっとも安全にしたい場合は「だれともなし」に設定します。
手順(Xbox Family Settings):
- アプリを開く
- 右下の「設定⚙」をタップ
- 子どもアカウントを選択
- 「オンラインコミュニケーションの管理」をタップ
- 「だれともなし」 を選択
2-5. フレンドとのみチャット可能にする
「フレンドのみ」にすると、公開サーバーに入ったとしても、見知らぬ人のチャットは表示されなくなります。
子どもの発言もフレンド以外には届きません。
手順:
- Xbox Family Settings を開く
- 右下の「設定⚙」をタップ
- 子どもアカウントを選択
- 「オンラインコミュニケーションの管理」をタップ
- 「フレンドのみ」 を選択
3. B:知らない人とのマルチプレイを避ける
3-1. マルチプレイの本体は Microsoft 側(Switch側の制限は効かない)
実機で検証した結果、マルチプレイの可否は Microsoft 側の設定が最優先で、Switch側の制限では止めることができませんでした。
オンラインで誰かと遊べるかどうかは、Xbox Family Settings の設定が本体だと考えておくと分かりやすいです。
3-2. マルチプレイを完全禁止にする(最強の安全状態)
オンラインで誰とも遊ばせたくない場合は、「マルチプレイヤー」をOFFにします。
手順:
- Xbox Family Settings を開く
- 右下の「設定⚙」をタップ
- 子どもアカウントを選択
- 「マルチプレイヤー(Xboxでのマルチプレイヤーへの参加)」 をタップ
- スイッチを OFF にする
この設定にすると、サーバー参加、フレンドの世界への参加、招待、LANマルチなど、マルチプレイ全般が使えなくなります。
3-3. “友達だけ”と遊ぶ設定(実用的な落としどころ)
マイクラの各ワールドには、誰を招待するかを決める設定があります。
新しいワールドを作ると、初期設定は 「フレンド」 になっています。
友達だけと遊びたい場合は、この初期設定のままでも安全性は高いです。
3-4. 公開サーバーには入れてしまう(仕様)
公開サーバーとは、世界中のプレイヤーが参加できる大規模なオンラインの遊び場です。
代表的なものとして、CubeCraft や Lifeboat などがあります。
注意が必要なのは、ワールドの設定を「フレンドのみ」にしていても、公開サーバーには普通に参加できてしまうという点です。
知らない人と同じサーバーに入ってほしくない場合は、マルチプレイ自体をOFFにするか、チャットを「フレンドのみ」または「だれともなし」にして交流を最小限にする、といった対策が現実的です。
4. C:フレンド追加を親が管理する(承認制は存在しない)
4-1. 承認制はSwitchにもMicrosoftにも用意されていない
Switch(Nintendoアカウント)にもMicrosoft(Xboxアカウント)にも、フレンド申請を親が承認する仕組みは用意されていません。
できるのは次の2つだけで、どちらも Microsoftアカウント側でのみ設定可能 です。
- フレンド追加を許可(ON)
- フレンド追加を禁止(OFF)
4-2. 実用的な管理方法(親が実質的に管理する)
承認制が無い以上、もっとも現実的で安全な運用は次のパターンです。
- 普段はフレンド追加をOFFにしておく
- 友達とフレンドになるときだけ、一時的にONにする
- フレンド追加が終わったら、再びOFFに戻す
手順:
- Xbox Family Settings を開く
- 右下の「設定⚙」をタップ
- 子どもアカウントを選択
- 「フレンドを追加したり、他のユーザーをフォローしたりする」 をタップ
- 必要に応じて ON / OFF を切り替える
4-3. Switch側にはフレンド追加の制限がない
みまもりSwitchやNintendoアカウント側には、フレンド追加そのものを制限したり、親の承認制にしたりする機能はありません。
フレンド追加をコントロールしたい場合は、Microsoft側の設定で管理するのが前提になります。
5. D:プレイ時間を管理する(みまもりSwitch)
Switch全体のプレイ時間を管理したい場合は、みまもりSwitchアプリを使うのが一番分かりやすいです。
- 1日のプレイ時間の上限を設定する
- 曜日ごとにプレイ時間を変える
- 時間オーバー時に強制スリープさせる
マイクラだけでなく、他のゲームとのバランスを取るのにも役立ちます。
プレイ時間のルール作りについては、こちらの記事でも詳しく書いています。
▶ マイクラの「時間ルール」をどう決める?親が意識したいポイント
時間や寝る前のゲームをコントロールしたい場合は、みまもりSwitch(保護者機能)もあわせて使うと安心です。
6. よくある誤解(すべて実機で確認済み)
- みまもりSwitchの制限レベルを「小学生」に設定したり、「ほかの人との自由なコミュニケーション」をオンにしたりしても、マイクラのチャットは止まりません(実機検証時点)。
- フレンド承認制は、SwitchにもMicrosoftにも存在しません。
- ワールドを「フレンドのみ」にしていても、公開サーバーには参加できてしまいます。
- オンライン機能を本当に制御しているのは、Microsoft側の設定です。
- 新しいワールドはデフォルトで「フレンド」になっているため、友達とのみ遊びたい場合はそのままでも比較的安全です。
7. まとめ:必要なところだけ設定すればOK
最後に、目的別に「どこを触ればいいか」をもう一度整理します。
- A:チャット → Xbox Family Settings の「オンラインコミュニケーションの管理」で「フレンドのみ」または「だれともなし」にする
- B:マルチ → 同じく Xbox Family Settings の「マルチプレイヤー(Xboxでのマルチプレイヤーへの参加)」をON/OFF管理する
- C:フレンド追加 → 「フレンドを追加したり、他のユーザーをフォローしたりする」を、必要なときだけ一時的にONにする
- D:時間管理 → みまもりSwitchで1日のプレイ時間ルールを決める
どこまで制限するかは、各家庭の方針次第です。
厳しめに制限することもできますし、あえて制限をゆるめにして、親子でルールやリテラシーを育てていくという選択肢もあります。
「うちの子にはどんな関わり方が合いそうか」を考えながら、必要なところだけ少しずつ試してみるのがおすすめです。
オンラインの安全設定はどうしても複雑になりがちですが、いったん仕組みが分かってしまえば、親の側でコントロールできる部分もたくさんあります。
この記事が、親子で安心してマイクラを楽しむためのヒントになればうれしいです。
マイクラ全体のルール作りについては、こちらの記事もあわせてどうぞ。
▶ 親子でマイクラを遊ぶ時のルール作りとトラブル防止のコツ
📘 親ができる安全設定・見守りまとめ(安全・見守りシリーズ)
子どもにマイクラを遊ばせたいけれど、ルール決めやオンラインの安全面が不安。
そんなときに親が押さえておきたい「時間ルール」「トラブル防止」「フレンド機能の安全設定」などを、この安全・見守りシリーズにまとめました。
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